在宅勤務ライフ

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瞑想と立山黒部アルペンルートとダムカレー

瞑想をした事はない。やり方も実は知らない。
どこかで読んだのだが、瞑想と登山は似ているらしい。登山という身体を動かすことではなくて、登山中の心や何かを感じる気持ち的なところに共通性があるのだろうか?
自分にとっては苦しすぎる登山ばかりなのだが、何故だかもっともっと山に行きたくなるのは何故だろうといつも思っていた。登山中の心の平静、心の安定感、心の整理整頓、心の集中力は半端ない。自分との対話のような自分と真正面に向き合っている感覚が嬉しい。日常ではなかなかそういう状況は作りにくい。登山する心が好きだ。

11月。冬の足音が聞こえ始める。
上高地閉山。
八ヶ岳麦草峠を横断する国道の冬季閉鎖
とすると、この時期行きたいのが既に白銀の世界 立山黒部 である。「立山黒部アルペンルート」という交通手段を使う。このルートは富山県富山駅から長野県信濃大町までの山岳地帯を通り抜ける事が出来る。ほぼ中間点の観光地「室堂」を目指して富山県側、信濃大町側どちらからでもアプローチできる。
実は数年前、富山側から室堂に行こうとしたら悪天候と積雪により高原バス区間のみ運休で室堂にたどり着けなかった経験があり、今回は室堂へ到着できる確率が高い信濃大町からアプローチする事にした。

結構時間のかかる道のりである。
新宿から室堂までの道のりを紹介しよう。

1)新宿発7:30あずさ3号ー信濃大町11:01下車。
特急あずさはほぼ松本止まりのため、信濃大町まで直通で行ける電車は限られるのでご注意されたし。

2)路線バス 信濃大町駅発11:15ー扇沢着11:50くらい バス料金 ¥1390(2019/11時点)
バス乗り場は信濃大町駅改札を出ると正面にロータリーがあり、改札を出たら左手にバスが既に待機。バスの横に乗車券売り場あり。片道、往復切符あり。
終点扇沢でバス下車。ここから先が立山黒部アルペンルートの始まりである。

3)扇沢
ここに立山黒部アルペンルートのチケット売り場がある。クレジットカードでも購入可能だ。事前購入で若干の割引がある。今回事前にコンビニで引き換えチケットを購入して行った。
引き換えチケットはこの窓口で本チケットに交換する必要がある。
扇沢ー室堂 割引往復チケット ¥9,000 なり。
チケット交換時に「本日は室堂でお泊まりですか?」と聞かれる。そういう時間なのだ。往復するのも大変で、ちょっと行ってみようと思って行くような場所ではなく、「行くぞー楽しむぞー」くらい気合があった方が断然楽しいと思う。

扇沢からバスに乗車するのであるが、12:30発と微妙に時間がある。扇沢駅内のレストランでカレーなどをいただく。
やはり ダムカレー にしておこうと思ってしまう。

4)扇沢12:30ー黒部ダム12:50ごろ着
いよいよアルペンルートスタートである。
関電トンネル電気バスに乗車。
2018年にトロリーバスが引退し、2019年から電気バスが始まった。
改札
乗り換えのたびにチケットのバーコードが必要なので、取り出しやすいように。そして無くさないように気をつけよう。

電気バス

車内から

電気バスはトンネル内にいきなり入る。北アルプスの後立山(うしろたてやま)連峰をトンネルで通過する。そう、あの黒部の太陽で有名な「破砕帯」で掘削に苦労したところだ。
破砕帯部分は青いライトで示される。


やがて黒部ダム駅到着。バス乗車時間は20分前後だろうか。ここはまだ地中である。
電気バスを下車すると出口は2つ。
右手は階段200段を上がり展望コースを回りながら黒部ダムへ行き、左手は階段60段下がり直接黒部ダムへ行く。今回は時間に余裕がないので直接黒部ダム方面へ。振り返ると誰も来ない。皆さん展望コースのほうなのね。次の乗り場には徒歩15分かかるので、先を急ぐ。

5)黒部ダム
トンネルの出口の目の前に黒部ダム
おお、良い天気。

黒部ダム下流方面は下の廊下(しものろうか)と呼ばれる屈指の難関登山ルートがある。ここのルートは小説「高熱隧道」にあるように高温で苦しめられた工事区間である。
黒部ダムで振り返るとバスで通過した山が見える。破砕帯と水に苦しめられた工事区間。こんな近くに高熱と寒冷があるんだなぁと思いつつ。人間って凄いな。

6)黒部ダム13:05ー黒部平13:10ごろ着
 次の乗り物はケーブルカーである。
徒歩15分のところ頑張って10分で着いたので一本早い便に乗車。本来はもっとゆっくり観光した方が断然いいと思う。
乗車時間数分。あっという間に黒部平着


ここからロープウェイに乗り継ぐまで、しばらく時間があるので建物の外「黒部平」で深呼吸。

7)黒部平ー大観峰(だいかんぼう)
ロープウェイに乗り継ぐ。室堂から見る立山主峰の雄山(おやま)の後ろ側に向かって上がっていく。

雪山の山肌の美しさに魅了されながら。

10分以内で到着だ。
大観峰では売店の営業は終了である。ちょっと喉が渇いたが自販機も営業終了。
このロープウェイの特徴は途中に支柱が無い事である。冬季の雪の重さや雪崩で破損するならば、破損するものをなくすという発想と技術開発っていうところが凄いなと思う。

8)大観峰13:40くらいー室堂13:50ごろ着
トロリーバス乗車である。扇沢トロリーバスは引退したが、ここにはまだあったのかと驚く。日本最後のトロリーバス
乗車時間は7分程度。


大観峰から室堂までは全てトンネル内通行だ。
そしてこのトンネルは立山主峰の雄山の真下を貫通している。ああー人間って凄いなっと、アルペンルートに乗るたび思うのだ。
トンネル幅とバスの幅があまり変わらないように見える。壁に当たることなく進むバス。

9)室堂 到着
13:50頃 室堂到着。
黒部ダムで急いだ分、想定より40分早く到着。

標高は2400m以上である。
立山は言わずもがな豪雪地帯である。
立山黒部アルペンルートもそろそろ閉鎖時期である。来年ゴールデンウィークにはまた営業再開である。

以上が扇沢から室堂までのルート紹介だ。
扇沢に戻る場合は室堂発の最終トロリーバスは15:15だ。(季節により変動があるためタイムテーブルを必ず参照されたし)

またいつか富山側からのルートを紹介しようと思う。